PHP「地政学的要衝」研究会
本研究会は、一般財団法人鹿島平和研究所と政策シンクタンクPHP総研が共通の問題意識のもとに2021年4月にスタートさせた共同プロジェクトです。
大国間競争が本格化する中、地政学への関心も高まっていますが、多くの場合政治リスクの言い換えで、軍事的観点が十分反映されていないのが実情ではないでしょうか。「地政学的要衝研究会」では、第一級のゲスト報告者による発表をもとにして、軍事や地理をはじめとする多角的な観点から主要な地政学的要衝に関する事例研究を行ないます。
研究会の成果は、月刊誌『Voice』(PHP研究所)等で広く社会に公表し、日本の対外政策や日本企業のグローバル戦略の前提となる情勢判断の質の向上と、平和と繁栄を考える上で不可欠の知的社会基盤の形成を目指してまいります。
【内容】
研究会での報告を基にした論考を月刊誌『Voice』に掲載しています。
磯部晃一(元陸将・ハーバード大学元上席研究員)/鈴来洋志(偕行社安全保障研究委員会研究員・元韓国防衛駐在官・陸将補)「朝鮮半島、他地域と連動する有事」【2022年5月号掲載】
佐々木孝博(元在ロシア防衛駐在官・海将補)「米欧の脅威に怯えるロシア」【2022年4月号掲載】
小野田治(日本安全保障戦略研究所上席研究員・元空将)「中国は台湾を武力侵攻するか」【2022年2月号掲載】
武井智久(第32代海上幕僚長・元海将)「『地理が歴史を繰り返させる』東南アジアと南シナ海」【2022年1月号掲載】
住田和明(第2代陸上総隊司令官・元陸将)「南西諸島の戦略的価値と米中対立」【2021年12月号掲載】