Part9 日本の課題

脆弱な日本のシーレーン

図1 Source:防衛省

https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/m_east/index.html

図2 住田和明氏作成資料に追記

“中国の夢”の一つは台湾の統一

中国による台湾統一のインパクト

インド太平洋地域への戦略的外交

宇宙・サイバー領域では「人材育成」がカギ

国際秩序の未来を決定づける競争

  • 米国は、未来の国際秩序を形づくる戦略的な競争を中国と戦っており、今後10年が決定的に重要との認識を持っている。日本はまず「未来の国際秩序」の概念について米国と認識を共有する必要がある。
  • バイデン政権は「同盟国やパートナー国と足並みを揃え、すべての軍事的、非軍事的な道具を使う。既存の能力を活用し、新たな能力を構築し、それらのすべてのネットワーク化された新たな方法で展開する」として「統合抑止」というコンセプトを提唱。
  • 「日本も『国家安全保障戦略』や『国家防衛戦略』を発表して歩調を合わせるが、強靭な日米間の『統合抑止』を確立するため、遅れているインテリジェンス分野の日米統合を政府一体となって進める必要がある。そのためにも、日本自身が国家としての情報の統合を図るべきである」吉田正紀氏(第40代佐世保地方総監)
  • そのためにも私たちは、「国際秩序の未来を形づくる戦略的競争の真っ只中にいる」という認識を持ち、今後長期にわたる体制競争を勝ち抜く覚悟を持たなければならない。

一般財団法人鹿島平和研究所

政策シンクタンクPHP総研

プロジェクト主査:金子将史

監修:菅原出

デザイン:中坪美樹