大学合格者数のその先に、e-Educationが目指すもの

NPO法人 e-Education 代表 三輪開人

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――勉強は大学受験などをゴールとする単なる手段ではなく、学びのプロセスそのものの中で、得られるものがたくさんあるということですね。
 
三輪:そうなんです。だから、ただ学ぶだけじゃ意味がないんですよ。その子たちが本当にぶつかっている課題はなんなのか、しっかり向き合った上で、一人ひとりにゴールを設定してあげることが大切なんです。
 
 いやー、難しいな、と思ってインターンの学生に相談したら、「開人さん、やってるじゃないですか」って言われて。最初はなんのこっちゃ、と思ったんですが、e-Educationのインターンの学生たちのマネジメントのことだったんですね。いま、e-Educationから30人弱の学生を海外に送ったんですが、彼らがなぜ海外を目指すのか、私は全員分言うことができます。「スポーツで世界を目指してきたけれど、今後はスポーツ以外の分野で世界を目指したい」という学生。「勉強する理由が大学院で見つからないから、その前に自分が学ぶこと、生きることの意味をつかみとりたい」という学生。そういう様々な思いを持った学生一人ひとりと面談をして、彼らが苦しんだり困ったりしたときには、そこに立ち戻るための質問を必ずぶつけてきました。
 
 これをできる限り、バングラデシュの大学受験をはじめ、ほかのいろんな国の現場にも徹底していこうというのが、e-Educationの次の挑戦です。
 
――e-Educationのスタッフも、映像授業を受ける子どもたちも、モチベーションや目標はさまざまなんですね。
 
三輪:だから、2014年は大学受験の合格者数のその先に、e-Educationはどこを目指すのかっていうことを、すごく考えた一年でした。最終目標を合格者数や卒業者数ではないところに置くことができたら、私たちは、私たちにしかできない仕事ができるんじゃないかなと思っています。
 
 やること自体は根本的には変わらないと思っていますが、学生たちが最終的には一体どこを目指しているのか、将来が見えないのであれば、どういうものが見えれば彼らにもっと火がつくのか。そういうプロセスにもっとこだわった教育支援をしていきたいなと思っていますね。

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