防衛大綱をどう見直すか

金子将史 ((株) PHP総合研究所 主任研究員)

Talking Points

  • 次期「防衛計画の大綱」の策定にあたっては、直近の変化や経験を反映するだけでなく、体系的な評価基準を確立することが望ましい。
  • 第一に、「脆弱性」「可能性」といった軸で安全保障課題を整理し、戦略上の優先順位を明確にすべきである。
  • 第二に、現在及び将来必要な防衛力の規模や形を規律する「兵力整備概念(force planning construct)」を確立しなければならない。
  • 第三に、国内外のパートナーとの連携・協力関係の方向性を明示する必要がある。ただし、防衛大綱で政府全体としての取り組みを規定することには限界もある。
  • 第四に、関係機関、政治、国民といった様々なステークホルダーからの支持を調達するよう策定過程を見直す必要がある。
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