日本の外交・安全保障政策の知的基盤をいかに強化するか
―政策シンクタンクのあり方を中心に―

金子将史 (政策シンクタンクPHP総研 国際戦略研究センター長 主席研究員)

Talking Points

  • 日本の外交・安全保障シンクタンクを強化する上では、外交政策企画立案への知的貢献機能を拡充することが最重要課題である。
  • 外務省が必要とするシンクタンク機能については、日本国際問題研究所の独立行政法人化や省内への吸収を検討すべきである。
  • 政策シンクタンクが機能するには、外交政策と専門知識の間のサイクルの確立が不可欠である。
  • 公的資金の投入は、分野横断的な研究提言や新しい知識創造手法の開発応用など、創造的なプロジェクト実施、体系的な情報の収集・蓄積へのインセンティブを高める形で実施しなければならない。
  • 科学技術コミュニティや大学もシンクタンク的活動の担い手として有望であり、そうした活動へのインセンティブを高める人事上の工夫が必要である。
policy_v6_n51

本文を読む
PDF

View more

注目コンテンツ