「米国国防見直し:QDR2010」を読む

金子将史 ((株)PHP総合研究所 国際戦略研究センター長 主席研究員)

Talking Points

  • 2010年2月1日、米国の中長期的な防衛構想を示す「4年毎の国防見直し2010年版:QDR2010」報告書が「弾道防衛ミサイル見直し」報告書、2011年度国防予算とともに議会に提出された。
  • QDR2010は、米軍が直面する作戦状況の特徴を「戦争のハイブリット化」「グローバル・コモンズの不安定化」「脆弱な国家と結びついた挑戦の増大」と捉えている。
  • QDR2010は、国防の優先目標を「今日の戦争における勝利」「紛争の予防・抑止」「敵の打倒と幅広い事態への備え」「全志願制の維持・強化」とした上で、「アクセス拒否環境での攻撃の抑止・打倒」等の6つの重点任務領域、兵力の規模や構成、同盟国との関係や防衛態勢等について記述している。
  • 日本にとっては、「現在進行中の戦争の重視」「紛争のハイブリッド化への着目」「中国のアクセス拒否能力やサイバー能力への警戒」「防衛態勢見直しの可能性」といった点が重要である。
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