民主党流の防衛大綱は可能か
Talking Points
- 現在鳩山政権が行っている「防衛計画の大綱(防衛大綱)」の見直しでは、自公政権下でまとめられた有識者会議報告書を参照しつつ、その限界を超える必要がある。
- 新たな防衛大綱では、台頭する中国への対応をはじめ、戦略上の優先順位を明確にし、それと整合的な防衛構想を提示しなければならない。
- 民主党カラーを打ち出すには、米国以外の国々との防衛協力を大きく前進させることが一案である。ただし、それは日米の防衛分担、防衛協力を代替するものではない。
- 有事シナリオに基づくプロフェッショナルな検討と国民や地方政府等との対話機会の設定を組み合わせて、大綱策定過程を革新する必要がある。
- 鳩山政権は、防衛大綱策定の機会をとらえて、日本の安全保障政策に対する内外の信頼を回復しなければならない。