ソーシャルメディアが消費行動を変える

gooddo株式会社 代表取締役社長 下垣圭介 (聞き手:PHP総研 山田花菜)

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――それはとても大きな変化ですね。
 「ソーシャルメディアを活用して社会貢献につながる事業をしましょう」という新規事業を提案したときの、会社の反応はいかがでしたか?
 
下垣:セプテーニグループは毎年ビジネスプランコンテストを開催するなど、新規事業開発に積極的なのですが、最初プレゼンしたときは、正直、既存事業と異なる領域だったので、びっくりされた部分もあったのではないかと思います(笑)。
 でも、NPOにはポテンシャルがあるということを説明し、この事業への熱意を伝えると、最後は「お前がやりたいなら、やってみろ」と言ってもらえました。
 
――立ち上げから何期以内には黒字にしなさいというような条件はもちろんあって。
 
下垣:ありますね。そこは当然、社会貢献だから赤字でもいいなんてことはなくて、ほかの事業と同じルールでやっています。
 
――セプテーニグループの中でも、とくにCSR的な位置づけでやられているわけではないのですね。
 サポーター企業に営業に行かれる際の反応は、どのようなものが多いですか?
 
下垣:新しい座組みのサービスなので、「本当に大丈夫なの?」という反応が多いですね。
企業も「一応CSR部門にも話を通しておかないと」といったような社内調整が必要だったりと大変ではありましたが、そうした中で僕たちの考え方にご賛同いただけるご担当者様と、しかも複数出会うことができたのは、非常に幸運でした。
 
(第三回「思いをアクションにつなげられる世の中に」続く)
 
下垣 圭介(しもがき けいすけ)*1984年生まれ。大学卒業後、株式会社セプテーニに入社し、インターネットマーケティング事業を担当。2010年、ソーシャルメディア事業部の立ち上げに携わったことをきっかけに、ソーシャルセクターの可能性に気づき、誰もが気軽に社会貢献に参加できる仕組みとして、2013年に新規事業として社会貢献プラットフォーム「gooddo」を立ち上げる。2014年10月に同事業を法人化し、代表取締役に就任。
 
【写真:長谷川博一】

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