中国の対日政策
―PHP「日本の対中総合戦略」政策提言への中国メディアの反応―
Talking Points
- 中国は、経済成長の持続という至上命題を達成するために、平和的な国際環境と良好な周辺環境を必要とし、「和諧世界の建設」を外交方針として掲げている。
- そのような方針の下、対日政策についても中国政府は協調的な関係を望んでいる。90年代末から2000年半ばまで日中関係は冷却化したが、現在は再び両国関係を改善、強化すべく中国政府も力を入れている。
- PHPの政策提言「日本の対中総合戦略」に対する中国メディアの報道にも、中国政府が日本との安定した関係を望んでいることが表れている。ただし、そこからは中国が日中関係の今後について楽観的なわけではないこと、現実主義的な観点から対日政策を考慮していることも伺える。