〔特別寄稿版〕 デトロイト復活の胎動
―財政問題に悩む日本が学ぶべき破綻と再生のプロセス―

片山和之 在デトロイト日本国総領事

Talking Points

  • デトロイト市の破産は60年間の怠慢で生じた。負債総額180億ドル、失業率18.6%、廃墟化した建物7万8,000、犯罪発生率は全米トップレベル。
  • 破産手続きが再生へのチャンスとなる。120億ドルの新規民間投資、1万2,000の新たな雇用、治安の改善も進む。
  • デトロイトのハード・ソフト両面における資産の魅力。栄華を極めた時代の建物、巨大なコンベンションセンターで開かれる国際自動車ショー、米国有数の美術館、プロスポーツなどなど。
  • 日本の製造業の投資を背景とした総領事館の設立。デトロイトにおける日本のプレゼンスの大きさと地域社会への貢献。
  • 高まる中国への関心と歓迎される中国からの投資。ミシガン州立大学における留学生7,161人の内、中国人留学生は4,419人。不動産まで購入。
  • 少子高齢化と人口減少が進む日本は、デトロイト市政の破綻と再生に注目すべき。
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