【PHP総研シンポジウム】企業は社会の公器―これからの社会をつくる企業経営とは―
■趣旨
PHP総研では、現代社会における企業の存在意義の重要性を踏まえ、「企業は社会の公器-これからの社会をつくる企業経営」を研究報告として発刊しました。
「企業は社会の公器」は松下幸之助の言葉です。企業は、社会が求める仕事を担い、次の時代に相応しい社会そのものをつくっていく役割がある。そのためには、トップのみならず、あらゆる職階において、本来の「経営」が機能しなければならないと松下は説き続けました。
この言葉は、現代においてこそ、あらためて認識し直さなければなりません。社会全体の動きを見れば、政府機能の相対的縮小や市民社会の未成熟もあって、組織力や技術力を有し、国境を自由に跨いで活動できる企業の社会に対する影響力はますます増しています。また、企業の持続的な発展のためには、様々な変容を遂げる社会にしっかり対応できなければ、チャンスを捉えることもできませんし、リスクの回避・縮小もできません。
研究報告では、こうした問題意識に根差した総論ばかりではなく、グローバル企業から地域に根差した小さな企業まで9社の事例研究を通じて、「社会の公器」たる企業経営の具体像について、日々の工夫を含めて、明らかにしています。
今般、PHP総研では、本報告書で取り上げた9社の方々に登壇いただき、「企業は社会の公器」について、公開シンポジウムを開催致します。
社会の公器である9社の企業経営は、次の時代の社会について、また、これからの企業経営を考え、実践する上で多くの示唆に富んでいます。これらの実践者の声は、参加される皆さまにとっても、日々の仕事を見直し、次の日から何かを変えるきっかけとなることでしょう。
次の時代の社会を見据えた企業経営とは何か、そうした企業によって作られていく社会とはどのようなものか、本シンポジウムでは、それぞれの現場で活躍される皆さんと共に考えていきたいと思います。ご参加をお待ちしております。尚、当日会場にて、研究報告書『企業は社会の公器―これからの社会をつくる企業経営とは』をお一人一部づつ資料として配布いたします。
―プログラム―
12:30 | 開場 |
13:00 | 開会(主催者あいさつ、全体像の説明) |
事例研究発表(前半5社予定) | |
・ネスレ日本世界の中で日本の個性と可能性をはっきり見せたジャパン・ミラクル嘉納 未來(ネスレ日本株式会社 執行役員コーポレートアフェアーズ統括部長) ・SOMPOホールディングス(損保ジャパン日本興亜)次なる社会を担う人と組織をつくるCSR経営市川 アダム博康(SOMPOホールディングス株式会社兼損害保険ジャパン日本興亜株式会社 CSR室課長) ・アインズ社会の変化を乗り越え、社会の課題を稼ぐ力に大森 七幸(アインズ株式会社 代表取締役社長) ・石井造園全員参加型CSR経営でまちを人育ての現場に石井 直樹(石井造園株式会社 代表取締役) ・五常・アンド・カンパニー社会起業型マイクロファイナンスが担う現代のパブリック菅井 夏樹(五常・アンド・カンパニー株式会社 ヴァイス・プレジデント) | |
休憩(15分) | |
事例研究発表(後半4社予定) | |
・黒木本店人と大地が一体となった生き方とものづくりを形に黒木 信作(株式会社黒木本店 専務取締役) ※株式会社黒木本店代表取締役の黒木敏之氏と告知しておりましたが、同社 専務取締役の黒木信作氏へ変更になりました。 ・南山城「村で暮らし続ける」を支える地域商社としての道の駅森本 健次(株式会社南山城 代表取締役社長) ・N9.5(まち暮らし不動産)人とひとをつなぎ、毎日の暮らしをちょっと豊かに齊藤 志野歩(株式会社エヌキューテンゴ 代表取締役) ・ポラリスあたりまえの働き方を自分たちでつくっていく市川 望美(非営利型株式会社Polaris 取締役ファウンダー) | |
まとめセッション | |
総論説明(政策シンクタンクPHP総研 主席研究員 亀井善太郎) | |
質疑応答 | |
17:00(予定) | 閉会 |
開催概要
【日時】 | 2018年10月23日(火)13:00~17:00(開場12:30) |
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【登壇者】 | 嘉納 未來(ネスレ日本株式会社 執行役員コーポレートアフェアーズ統括部長) 市川 アダム博康(SOMPOホールディングス株式会社兼損害保険ジャパン日本興亜株式会社 CSR室課長) 大森 七幸(アインズ株式会社 代表取締役社長) 石井 直樹(石井造園株式会社 代表取締役) 菅井 夏樹(五常・アンド・カンパニー株式会社 ヴァイス・プレジデント) 黒木 信作(株式会社黒木本店 専務取締役) 森本 健次(株式会社南山城 代表取締役社長) 齊藤 志野歩(株式会社エヌキューテンゴ 代表取締役) 市川 望美(非営利型株式会社Polaris 取締役ファウンダー) |
【会場】 | 富士ソフトアキバプラザ「アキバホール」 (〒101-0022東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフトアキバプラザ5階) 地図 |
【モデレータ】 | |
【定員】 | 150名 |
【参加対象】 | 経営者/経営幹部、経営企画・CSR・人事部門ご担当者、NGO・NPO、行政、メディア等 |
【参加費】 | 無料 |
【参加申込】 | 定員に達したためお申込み受付を締め切りました。 |
【主催】 | 政策シンクタンクPHP総研 |
【登壇者略歴】 | 嘉納 未來(ネスレ日本株式会社 執行役員 コーポレートアフェアーズ統括部長) 2001年ネスレ日本入社。お客様相談室長、メディアリレーションズ室長を経て、2017年8月より現職、社内外の広報を統括。 メディア、行政、有識者、地域コミュニティなどステークホルダーとの関係構築に注力している。 市川 アダム博康(SOMPOホールディングス株式会社兼損害保険ジャパン日本興亜株式会社 CSR室課長) 1999年横浜市立大学商学部経営学科卒。2000年に安田火災海上(現損害保険ジャパン日本興亜)入社。2010年4月からCSR室にて、CSRコミュニケーション、CSR・環境マネジメントシステム(ISO14001)に基づくCSRの取り組みの企画・立案を担当。2017年4月より現職。 大森 七幸(アインズ株式会社 代表取締役社長) 1961年3月滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、東京の広告企画会社に就職。 石井 直樹(石井造園株式会社 代表取締役) 1966年生まれ。25歳の時に石井造園株式会社入社。39歳の時に父親から引き継ぎ社長就任。2006年まで一般社団法人横浜青年会議所に在籍し尽力。 菅井 夏樹(五常・アンド・カンパニー株式会社 ヴァイス・プレジデント) 1992年生まれ。ユニクロを経て2015年に当時創業2年目の五常・アンド・カンパニーに入社。東南・南アジアの4ヶ国でマイクロファイナンス事業を中心とした金融サービスを展開している。自身は学生時代に3校の学校をラオスに建設するプロジェクトを主導した。 黒木 信作(株式会社黒木本店 専務取締役) 1988年宮崎県生まれ。明治大学商学部卒業後フランス留学を経て黒木本店に入社。酒類総合研究所にて酒造りについても学び、農業から始まる自然循環型の焼酎造りを実践している。 森本 健次(株式会社南山城 代表取締役社長) 1967年生まれ。地域商社設立を目指し、2015年南山城村役場在職時に道の駅お茶の京都みなみやましろ村の運営会社となる村出資の株式会社南山城を設立し代表取締役社長に就任。道の駅をプラットフォームとし農業や福祉等、村を取り巻く課題解消に取り組んでいる。 齊藤 志野歩(株式会社エヌキューテンゴ 代表取締役) 1979年生まれ。不動産投資ベンチャーにてファンド運営、住宅・商業施設開発等に従事。長男出産を経て2012年N9.5を設立。みかんハウス、okatteにしおぎなど、個人が活かされ尊重されながら、つながりを持てる暮らしづくりに取り組む。 市川 望美(非営利型株式会社Polaris 取締役ファウンダー) 1972年生まれ。出産を機にIT系企業を退職したのち、子育てNPOに参画。2011年より地域における多様な働き方を支える基盤づくりを開始。2012年非営利型株式会社Polaris設立。制約を抱える育児期の女性による多様で柔軟な組織づくりや地域からの新しい価値創造に取り組む。 |
【モデレータ略歴】 | 慶応義塾大学経済学部卒業。日本興業銀行、ボストン・コンサルティング・グループ、衆議院議員等を経て現職。 |
【お問い合わせ】 | 政策シンクタンクPHP総研「PHP総研シンポジウム」事務局 E-mail:ccpm@php.co.jp |