人口減少時代に選ばれる組織になるために─挑戦事例に見るキーポイント─
Talking Points
- 人手不足が深刻化する中、戦力となる中核的な働き手の確保が経営課題となっている。戦力確保に優れた組織の取り組み事例から、人口減少時代の組織の生き残り戦略を探る。
- 事例研究
①平塚市民病院:かかりつけ医との役割分担の推進
②大塚倉庫:見える化による業界慣習からの脱却
③金融庁:霞が関の伝統に捉われない新しい中央省庁のかたち
④サイボウズ:多様な人材・働き方を束ねて戦力化できる人事制度と文化 - 戦力確保を目指す組織が着目すべき三要素
①事業ドメインの明確化
②組織内外の中核的な働き手の要求に応える条件整備
③組織の中と外を隔てる境界をなめらかにする
(1)バリューチェーンの前後のプレイヤーとの境界をなめらかにする
(2)情報ギャップの解消と言行一致の徹底 - 「チーム」を大きくとらえ、組織の壁を越えて多様な人材を活かす経営こそ、人口減少時代の生き残り戦略と言える。