【PHP総研特別レポート】
日本の技術経済安全保障政策―米中覇権競争の中の「戦略的不可欠性」を求めて

村山 裕三(同志社大学大学院ビジネス研究科教授)

現在、米国と中国の間で先端技術をめぐる激しい競争が繰り広げられている。この技術競争の中で5G、AI、量子などの最先端技術を通じた経済と安全保障の結びつき、すなわち本稿が呼ぶところの技術経済安全保障に注目が集まっている。

本稿では、まず第1部において、過去に日本がどのような技術経済安全保障政策を実施してきたのかを振り返り、現在の米中覇権競争が日本にもたらしつつある環境変化と日本の対応をこれまでの流れの中に位置づける。その上で、第2部では、米中覇権競争の中で日本が取るべき技術経済安全保障政策を提言する。

*あわせてお読みください

『ハイテク覇権競争時代の日本の針路―「戦略的不可欠性」を確保し、自由で開かれた一流国を目指す―』

【内容】

第1部 現在に至る政策:日本における技術経済安全保障への取組

1)
米国での問題顕在化と日本の対応
2)
防衛省の取組
3)
総合科学技術会議、文部科学省の取組
4)
経済産業省の取組
5)
国家安全保障局、内閣府の取組
6)
転換期を迎えた日本の経済安全保障政策

第2部 提言:米中覇権競争下における日本の技術経済安全保障政策

提言(1)
「戦略的不可欠性」の確保
−変化する経済安全保障と戦略コンセプト
提言(2)
技術政策ミックスの転換
−技術移転と技術管理の両輪による政策構築
提言(3)
「戦略的不可欠性」技術の活用
−今後の外交・安全保障政策のあり方
【PHP総研特別レポート】日本の技術経済安全保障政策―米中覇権競争の中の「戦略的不可欠性」を求めて

本文を読む
PDF

View more

お問い合わせ

注目コンテンツ