『実務家のための政策デザイン入門-EBPMの上手な使い方-』

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国・地方の政策デザインの推進、そして、そのための組織開発や人材育成に関わってきた亀井善太郎主席研究員が、実務に役立つEBPM(エビデンスに基づく政策立案)のエッセンスを、『実務家のための政策デザイン入門』としてまとめました。

さまざまな激しい変化にさらされ、また、AI(人工知能)をはじめとする新たな技術の導入が進む現代社会において、「政策をつくる」そして「政策をもっとよくする」という一連の営みをあらわす「政策デザイン」はいかに進めるのがよいのでしょうか。また、これからの公共を支えるための行政を形作る本質はどのようなもので、いかに準備すべきなのでしょうか。

公共を支える方たちに本書をご購読いただき、日本の政策デザインを高める一助としていただければ幸いです。

【著者】

亀井善太郎
(PHP総研主席研究員・立教大学大学院社会デザイン研究科特任教授)

【内容】

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<目次>

第1章:政策デザインとは何か

第2章:いま、なぜ政策デザイン、そして、EBPMなのか(その背景)

第3章:これからの時代における公務員の役割

第4章:政策デザインのためのプロセス(アジャイルなPDCAの回し方)

第5章:大切なのは評価と改善、そして、次なる立案

第6章:コミュニケーションツールとしてのロジックモデル

第7章:KPIのワナを乗り越える

第8章:チームで進める「よい仕事」を通じて自らを成長させる

第9章:これからの行政と政策デザイン

第10章:政治が変わらねば、行政も変わらない

「はじめに」より抜粋

はじめに

政策デザインを支える根本

この本を手に取っていただき、ありがとうございます。
この本は『実務家のための政策デザイン入門』です。

政策デザインとは、「政策をつくる」そして「政策をもっとよくする」という一連の営みをあらわす言葉です。政策は、政府が行う社会への介入です。その対象とする社会は、一人ひとりの国民や市民、また、企業や市民社会組織といった様々な組織によって構成されますが、その実態はとても複雑で変化に富みます。過去に、あるいは、別の場所でうまくいった政策も、現在や将来、そして、この場所においてうまくいくとはかぎりません。政策の対象となる社会をよく見て、よく耳を傾けて、これに応えていく一連のコミュニケーションを重ねながら、よりよいものをつくっていく、それこそデザインする態度で臨むことが求められます。

それでは社会をよりよいものにするための政策をいかにつくるとよいのでしょうか。私自身がいろいろなところで、実務家の皆さんたちと一緒に考えてきた、実践してきた経験を元に、政策デザインのための考え方や具体的な方法について、この本にまとめました。加えて、私も社会科学を扱うアカデミアの一員ですので、そうした数々の経験のウラにある社会や人に対する豊富な学術の知見も活かしています。目次の章の順番通りに読んでいただいてもよいですし、興味のあるところ、いまやらなきゃいけないところから読み進めてもかまいません。

行政に在籍する公務員はもちろん、政策に関わる専門家や市民社会組織のメンバー、市民、政治家、それぞれにとってわかりやすいように、できるだけ専門用語を使わずに、平易に書くことを心掛けています。行政の専門職である公務員やアカデミアの方には、説明がしつこいと感じることもあるかもしれませんが、タイトルのとおり『実務家のための政策デザイン入門』ですので、そのあたりはご容赦ください。

政策とは、社会をよりよいものにするための手段です。これを考え、実行するのは、きわめて知的で活動的な営みです。「政策をつくる」、そして「政策をもっとよくする」という政策デザインの営みに真剣に向き合う一人ひとり(この本を読む皆さん)が、政策を通じて社会をよりよいものにできたという達成感や、政策を考え実行しながら自己の成長を実感できることも大切なことだと考えています。

この本では、政策デザインを担う行政、専門家、市民、そして、政治家といった人たちのことを「公共を支える人たち」と位置付けて、お話を進めていきます。

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