富士山静岡空港の挑戦
―空港の画竜点睛は新幹線新駅にあり―

宮下量久 ((株) PHP総合研究所 研究員)

Talking Points

  • 静岡県の所得水準は全国で3番目であり、有力企業も多数立地する。しかし、空港へのアクセスは全国で最も不便な地域である。
  • 富士山静岡空港は、静岡県がグローバル社会の一員になるために、必須の都市機能である。
  • 東海道新幹線新駅を空港直下に設置すべきである。従来の中央省庁によるタテ割り行政を超えた「交通モードの複合・連結モデル」を地域主導で実現する、わが国で初の事例となる。
  • 空港直下に新幹線新駅が設置された場合、1時間以内で静岡県民は、空港へアクセスできるようになる。また、空港2時間圏域の人口は約628万人から約1,920万人となり、利便性は飛躍的に向上する。
  • 2025年のリニア新幹線開業後、空港の新幹線新駅設置によって東海道新幹線の役割は、大都市間交通から圏域内交通へと大きく変わる。このことは、長期的な地域総合戦略の重要な布石となる。
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