鳩山政権に期待する「新しい政治」のあり方を論ず

永久寿夫 ((株) PHP総合研究所 常務取締役)

Talking Points

  • 「自民の政策には安定感はあるが、政権運営には不満が残る。民主の政策には不安が残るが、政権運営には期待できる」。この「苦渋の選択」に、有権者は不安ながらも期待を選んだ。
  • 自公政権が続けてきた「古い政治」のあり方を払拭することこそが、鳩山政権に課せられた歴史的な使命であり、それを果たす第一条件は、政策のPDCAサイクルを形成することである。
  • 政治主導の確立のためには、国家戦略局などの権限を強化する法的整備を行なうと同時に、制度をその目的どおりに機能させうる「経営力」が必要となる。
  • 行政刷新会議による事業仕分けは、マニフェスト実現の財源を掘り起こすとともに、民主党がマニフェストで明示しなかった地域主権国家の具体像を描くことにつながる。実働部隊には、現場がわかるものを起用すべし。
  • アングロサクソン型でもない、北欧型でもない、持続可能性のある新たな日本型経済・福祉モデルの構築をめざせ。
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