PT方式による学校運営改善の進め方
―学校評価を活用する「学校運営改善モデル」の新たな展開―

亀田徹 ((株) PHP総合研究所 教育マネジメント研究センター長 主席研究員)

Talking Points

  • 学校評価の取組が全国的に広がりつつあるものの、学校評価の目的である「組織的・継続的な改善」が十分実現されていないとの現状がある。
  • まず評価を行うのではなく、学校運営の組織的な改善活動を行い、改善状況を評価しつつ改善を積み重ねることが必要である。このため、PHP総合研究所では、学校評価を活用して改善活動を進める手法である「学校運営改善モデル」を開発した(2007~2008年度)。しかしながら、モデルの実施にあたり教員が議論を行う時間をどう確保するかという課題が残った。
  • この課題の解決に向け、時間的負担を軽減して改善活動を推進するための手法に関する実践研究に取り組んだ。校内の教員全員が議論に参加するのではなく、「プロジェクトチーム方式」によって一部の教員のみが議論に参加し改善活動を進める手法である。
  • 実践研究の結果、プロジェクトチームが議論した内容を校内の全教員に呼びかけるなどにより、学校全体で改善活動を推進できることが明らかになった。改善活動の実施により、運営方針の共通理解が図られたなどの効果も確認された。
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