日本のインテリジェンス体制
―「改革の本丸」へと導くPHP総合研究所の政策提言―

金子将史 ((株) PHP総合研究所 主任研究員)

Talking Points

  • 安倍首相は退陣したが、官邸のインテリジェンス機能強化への機運を低下させてはならない
  • 日本のインテリジェンス体制の本質的欠陥は、以下の三点である。
    • 首相や内閣に、集約・評価を経たインテリジェンスが届くようになっていないこと
    • セクショナリズムの弊風が強く、情報組織間の情報共有が活発でないこと
    • 機密の漏洩やスパイの侵入を防ぐ情報保全体制が弱いこと
  • これら三つの本質的欠陥を克服するための改革には、大掛かりな組織改編や立法・予算措置は不要であり、対外情報機関設立などに先行して実施すべきである。
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