台湾有事のシミュレーション【2】
―
観念的安保論から具体的行動論への転換―
【提言一覧】
- A.台湾有事の際の日本国の姿勢を明確にするために
- 1.在外邦人の安全確保のために国内法を整備する
- 2.周辺国の危機的情勢に対する日本国の基本的姿勢を明確にする
- 3.政治の責務を明確にする
- B.邦人の救出に関して民間船、民間航空機の使用を可能にするために
- 1.民間船舶会社、航空会社と「有事における民間船、民間航空機の使用に関する覚書」を準備する
- 2.チャーターする民間船および民間機の安全を担保する
- 3.政府専用機ならびに自衛隊機、自衛艦を邦人救出に使用する
- 4.政府専用船の保有を再度検討の対象とする
- 5.その他の考察
- C.ジュネーブ条約に基づく対応と護衛の問題を考えるために
- 1.紛争発生直後はジュネーブ条約に基づく申し入れを行う
- 2.邦人救出に使用する民間船、民間航空機の護衛について法制面を整備する
- D.あくまでも「日本有事」を前提とした計画作りを
- E.早急に「日米共同調整機関」の設置を
- F.「後方地域」にこだわるのは無意味である
- G.あくまでも「日本有事」を前提にした法整備を
- H.緊急立法は、最後の手段である。平時に出来る限りの法制化を
- I.有事における中央政府と地方自治体の関係の明確化を
- J.政府各省庁を巻き込んだ、総合的な対処計画策定を