日本再編計画~無税国家への道~【6】
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税源体系の転換(国税:地域税を6:4から2:8へ)―
【内容】
提言6:税源体系の転換
「地域主権」システムへの転換には、財政権限を国から地域へ移転させることが不可欠である。すなわち、各地域が自由に政策を実施できるように、国税と地域税の配分比率を現行の6:4から2:8に改め、地域の「課税自主権」と「税率決定権」を基本的に保障する。地域は歳入と歳出のバランス、住民の選択、他地域との競争を意識しながら、望ましい地域税のあり方を責任をもって自己決定する。その際、これまでの国庫支出金や地方交付税は廃止する。
国税と地方税の配分は、以下のような基本方針をもとに実施する。
- 個人課税は担税者の所在地と納税地との一致を基本とする。
- 地域間で税収の偏在度が大きいものは、極力大きい単位の税とする。
- 全国的に禁止を目的とする税や関税は国税とする。
こうした税源体系の転換による歳入改革と、前述の歳出改革(「歳出30兆円削減」)によって、国と地域の歳入と歳出規模は大きく変わり、国の予算規模は最終的に20兆円に抑えられる。
国と地方の新しい財政関係は次のように示される。
図表:新しい国と地域の財政関係単位:兆円